とうみぐらし Q&A
雪のこと
■冬のとうみは寒いですか?雪はたくさんふりますか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
最初は寒いと思うかも知れませんが、慣れると大したことありません(と私は思います)。
たまに東京に行くと、生ぬるくて気持ち悪く感じるぐらいです。
雪かきもそれほど大変ではありませんよ。住めば都だと思います。
元・定住アドバイザーの宮秋さん
テレビの天気予報を見ると、長野県は雪マークが付いていることが多いですよね。
雪の多いのは北信地方(※)です。東信地方は雪は降りますが、大雪になることは稀です。
何日も降り続けなければすぐ融けてしまいます。
朝晩は氷点下になることもありますが、太陽さえ出れば気温もぐっと上がり気になりません。
小諸や佐久、軽井沢に比べるとそれほど寒くありませんよ。私も移住前は心配でしたが、思ったより平気です。
スタッフ補足※
長野県は北信・東信・中信・南信の4つの地方に分かれています。ニュースの天気予報でもこのことばが良く使われます。
東御市は上田市を中心とした東信地方に含まれます。
元・定住アドバイザーの山田さん
私が住んでいる奈良原区(湯の丸高原手前の集落)というところは、標高1,100~1,200メートルの山里です。
厳冬期の夜間最低気温はおおよそ-15°ぐらいで、札幌とほぼ同じです。
ただし大きく違うのは湿度の低さですかね。
体感気温は栃木や群馬など北関東に似ていると思います。 北西を山ふところに抱かれた地形のおかげで、風も穏やかですし。
日本有数の晴天率の高さのおかげで、冬も太陽さんさんですね。
特別な省エネ構造ではない我が家の場合、暖房器具は各部屋設置の灯油FFヒーターを使っています。
給湯と合せて、厳寒期の1か月の灯油使用量は約200L/月、一冬で5~10万円というところ。
このほか薪ストーブを愉しんだり、オール電化で過ごす方も多くいらっしゃいます。
薪ストーブやペレットストーブには市から補助金がでるようです、
また晴天率の高さのおかげで、ソーラー機器の導入されている方もたくさんいらっしゃるようです。
こちらも市から補助金も出るようですね。
雪の話で言うと、太平洋側気候で、かつ内陸なのでそれほど降りません。
都内45年ぶりの大雪となった2014年2月は、都内27cmに対して奈良原が40cm程度でした。
当区から高速道や国道に通じる県道は、峠頂上にある湯の丸スキー場へ観光バスが毎日登るので除雪は万全。
区内は状況に応じて、自営の除雪車で各戸の前まで除雪しています。
元・定住アドバイザーの小池さん
大体シーズン中に5~10cm程度積ることがあったり、全く降らない年もあったりで、そう支障がない、というのが平年です。
が、2014年2月は、私の住む赤岩区で概ね80cmくらい積もりました。移住して13年、こんな大雪は初めてでした。
地域全体として、雪への備えは雪国のように万全とはいいがたく、特に雪掻きが課題です。
主要な道路は国や市などの道路管理者が除雪をしますが、生活道路は各区(自治会)が概ね業者に除雪委託し、区費(自治会費)から費用を支出します。
家の玄関から道路までの間はそれぞれの家で雪かきをします。
除雪の需要は一斉に生じるので、限られた業者数の中でかつ、主要な道路が優先され、生活道路は後回しとなりがちです。発注の早い者勝ち、といった側面もありますね。
除雪車の到着が望めず、区民総出で生活道路を雪かきをしたこともありました。
めったにないことなので疲れましたが、道の草刈りなども含め、共同作業には地域に溶け込むうえではいい面もある、と感じています。
地域のこと
■自治会はどんな活動をしているのでしょうか。自治会費ってどのくらいかかりますか。
元・定住アドバイザーの児玉さん
私は横浜に住んでいたんですが、マンションだと数年に一度、一戸建てだと数年~十年に一度、自治会の役員が回ってくる感じでした。
でもこちらだと、毎年、何かの役員を やるような感じになってますねぇ。引っ越してからまだ1年半なので、よく分からない状態ではあります。
でも役職名のリストを見ると、農業に関するものとか神社に関わるものとかあって、都会とはちょっと違うところが面白そうです。
最初から難しい役を頼まれることはないので、気楽に構えていれば大丈夫だと思います。
自治会費は私の住んでいる支区では、だいたい月2,000円。3,000円の月もあります。
横浜は年間1,000円ぐらいだったかなぁ? それだと、こっちと差があり過ぎますね。
元・定住アドバイザーの山田さん
私が住んでいる定住者およそ60戸の奈良原区の場合、自治会三役や地区公民館、福祉担当等の役職に加えて、
7~8戸毎の組織(組)の長を年交代で務めています。自治会費は地区によって異なりますが、奈良原区の場合は年額2万円です。
この金額には四季の地区行事の参加費や地区内の除雪費用も含まれています。
元・定住アドバイザーの宮秋さん
各地区により違うと思いますが、私の住んでいる芸術むらという地区は移住者が多いのでそれほど活動はありません。
役員は全て男性がしています。
自治会費は、年2回払いで消防費も含め12,000円ぐらいですね。
行事は、春のお花見、マレットゴルフなどがあります。希望者だけですが、地域の人と仲良くなれる機会なので、参加することをオススメしますよ。
元・定住アドバイザーの小池さん
区の会計もやったことある私から、すこし専門的な話を。
運営方法は各区(自治会)によって少しずつ異なっているようですが、私の住む赤岩区について簡単にご紹介します。
赤岩区は比較的小さな区で、戸数80戸のほか、アパート区民、別荘的区民、協力事業所などで構成しています。
このうち、80戸が負担する区費等の財政的負担は年額(平成28年度)区費15,500円、消防費3,500円、育成会費800円。
このほか、区(支区)の総会や道普請に出なかった場合は、その度に500円~3,500円の出不足金を負担しなければなりません。
日本赤十字社、社会福祉協議会、交通安全協会、赤い羽根募金、緑の募金など(任意も)が、集金に来ます。区の予算規模(平成28年度)は、一般会計2,330千円、特別会計4,900千円です。
自治会(区)の活動とともに、公民館(分館)活動、青少年育成、消防、老人クラブ、PTA、保健補導、生涯学習推進、しげの里づくりの会推進、農協実行組合、赤岩神社氏子などの活動が行われています。もともと小さい区であり、毎年何らかの役が回ってきます。
面倒な面もありますが、地域との距離が一気に縮まり、とても有効だと思っており、楽しんでやっています。
■地域の中へ溶け込んでいけるか、不安です。
元・定住アドバイザーの宮秋さん
地区によって違うようですが、まず自分が胸を開いて、飛び込んでいくことが大切です。
信州人は恥ずかしがり屋で口下手かな、と思っています(笑)
でも、話していくと少しづつほぐれてきて信頼関係ができると、とても良き隣人となります。
東御は長野の田舎ですが、文化も高く勉強熱心です。謙虚な気持ちで付き合うことが大切です。
地域の子どもたちも元気で明るいですね。道で会うと必ず挨拶してくれます。
のびのびと、子どもらしく育っていると思います。
元・定住アドバイザーの山田さん
納税以外の義務を負わなくて済む都会暮らしと違って、草刈りやゴミ集積所の清掃など、
様々なサービスに住民の協力が不可欠なことが地方の大きな特徴です。
「暮らすこと=地域活動の一員であること」と言っても良いかもしれません。
このことだけ理解して、あとは笑顔で挨拶ができれば心配は不要です。
ちなみに我が家の場合は、毎日の犬の散歩で顔を覚えて頂きましたね。
元・定住アドバイザーの小池さん
移住して間もないころ畑で草取りをしていると、「おめぇさん、だれだぃ?」と声を掛けられたことがありましたねぇ。
新規住民がめったに来ない土地なので、見慣れない人はすぐ目に着くのです。迷惑がって声をかけている、という感じではないです。
人口が減少傾向にある中、移住者は基本的に歓迎されるようです。
しかし、地域には営々と積み上げてきたカラーがあるので、移住者としては地域を知る努力が必要だと思います。
私の場合、移住当初、ちょくちょく隣近所の人を招いてホームパーティーをしました。
そういうことが好きだったこともありますが、私を知ってもらういい機会になったと思っています。
溶け込みたい、と思う移住者は溶け込めます。心配ありません。
交通手段のこと
■やはり生活するうえで、車って必要ですか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
田中駅の周辺にお住まいなら、車なし生活も可能かも知れません。
でもあったほうが買物にも、ちょっと出かけるにも便利かと。たとえば私は上田に行くのに、飲むとき以外はだいたい車ですよ、やっぱり。
冬は雪が降るので四駆のほうが安心だと思います。
93歳の父と88歳の母と3人で暮らしているので、軽乗用車と軽トラしかありませんが、
成年になればやっぱり1人1台なんでしょうねぇ。
元・定住アドバイザーの宮秋さん
車は必需品です。家族分持っているうちが多いです。でも、四駆にする必要はないと思います。スタットレスタイヤにすれば東御の雪道なら充分です。
最近は、市の方でとうみレッツ号(※)という予約して利用できる寄り合いタクシーみたいなのを走らせているので、ご高齢の方もレッツ号を利用して買い物や病院、公民館の講座に行っているようです。
人気なので台数も増えていくのではないかと思います。
とうみレッツ号…東御市民なら誰でも利用できる市内を走る乗り合いタクシー。1回300円で乗車できる。
自宅から目的地までどこでも乗り降り可能。レッツ号でLet’s GO!
元・定住アドバイザーの山田さん
渋滞もなく、半径10kmエリアで殆どの生活の用が足りるのでやはり自家用車が便利です。
数年に1回程度の大雪に備えて4WD(4輪駆動)車を購入される方が多い一方、
普通のFF車(前輪駆動の車)で通年を過ごす方も珍しくありません。
元・定住アドバイザーの小池さん
東御市は坂の多いまちです。
坂の多い地形には、眺望の良さや水はけの良さに加え、少し上り下りするだけで簡単に気温や湿度などの空気の変化を体感できる、という大きな魅力がありますね(夏でも涼しい湯の丸高原など)。
一方で、当市ではスーパーマーケットにしても場所によってはかなり遠いところにあったり、商店が軒を連ねている、という場所はほんのわずかで、郊外型大型店が周辺の上田市、小諸市、佐久市を含めて点在していたり、といった点で車のない生活は考えられません。
都会なら鉄道網が充実していて、外でアルコールを飲んでも帰宅にはさほど困りませんが、車で外出してアルコールを飲んだ場合は家族の迎えや、代行運転を依頼しなければなりません。
夜、代行車が走っているのをよく見かけます。
ただ、どの店舗でも無料駐車場が整備されていて、都会のように駐車にストレスを感じる、といったことがないのは最高です。
また、渋滞と言えるものは全くと言っていいほどありません。車バンザイですね。
よくお問い合わせいただくのが「路線バス」は走っているのか?ということ。
市内を走る5路線のバスがありますが、
平日のみの運行であること、本数が少ないこと、通勤通学の時間帯に運行しているので、生活用に使用している方はあまりいないと思われます。
災害のこと
■災害は多いですか?浅間山の噴火の影響はありませんか?
元・定住アドバイザーの宮秋さん
東信地区は地震の少ない地域と言われているようです。
江戸時代に戌の満水(いぬのまんすい)と呼ばれる千曲川の大洪水により、山津波(土石流)による災害がおきましたが、その後大きな自然災害はありません。
浅間山が毎日噴煙を上げていますが、噴火しても東御市への影響は少ないと思います。
市では各家庭に防災ラジオというものを無償で貸与しています。
普段は東御市のコミュニティFM「エフエムとうみ「はれラジ」」専用ラジオとして使うことができますが、
災害起きた場合は、スイッチを切っていても災害に関する警報が自動的に流れるようになっています。
私は2016年1月からこのFMとうみのパーソナリティを務めています。
スマホやPCで聴けるアプリもありますので、東御市外からも聴くことができます。
市の情報や地域の情報を発信していますので、お聴きいただければ東御市のことがよくわかりますので是非!
スタッフより
市にはメール配信@とうみという防災情報や防犯情報等を、メールで提供する無料のシステムがあります。
登録しておくと、東御市内の火災発生・鎮火の情報や地震・土砂災害などの防災情報のほか、
不審者情報、行方不明者情報、有害鳥獣出没情報などがメールで送られてきます。
防災ラジオであわせて、いざという時にとても安心なシステムですよ。
暮らしのこと
■病院の心配はありませんか?急病になったとき不自由はありませんか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
良心的でいいお医者さんが結構ありますよ。地元の人に聞けば、皆よく知っているように思います。
都会よりクチコミ情報は伝わりやすいのかも。
元・定住アドバイザーの小池さん
以前隣のおじさんが倒れたことがありました。
渋滞がないので、すぐに救急車が来ました。その時点でこの救急車が病人を載せて向かうヘリポートをめがけドクターヘリが上空を飛んでいきました。
聞いたところ、救急車の手配と、症状によっては佐久総合病院(地域医療で有名)にドクターヘリの出動を要請し、そして東御市のヘリポートには病院から5分で飛んでくる、とのことです。
空も地上も渋滞がなく、短時間で診察・処置を受ける事ができる体制ができています。また、かかりつけ医と専門の医療機関との連携が取れていて安心です。
また、周辺には人気のある医療機関が沢山ありますよ。
■ふだんの買い物はどこで? 近くにスーパーはありますか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
食品はサンライン沿いにあるツルヤで、雑貨は東部湯の丸インターの近くのコメリで買うことが多いです。
ツルヤは安くて品質がいいから、都会の人を連れていくと皆、驚いています。
ツルヤに行くと、知ってる人によく 会うのが楽しいです。
都会にいたときは、特に一戸建てだと周り に知ってる人がそんなにいなかったし、お店の数も多かったから、
お店で誰かに会うという体験は今ほどなかったような気がします。
あとツルヤ に行くと、地方ならではの季節感あふれる商品展示があるのも楽しいですね。
漬け物用の商品特集とか、どんど焼き用の柳の枝だけ売ってるとか、節分のだるま福引きとか。
思わず写真に撮ってFacebookにアップしたくなります。
元・定住アドバイザーの宮秋さん
市内には、大型店が2店舗、中型店が2店舗、ホームセンター大型店が1店舗、ファッションセンターが1店舗、その他個人店舗が多数あります。また、道の駅などの農作物直売所もあります。
近隣の市町村にも大型スーパーや農産物直売所、ホームセンターが多数あります。
私も移住前は、買い物不便ならネットで買えばいいかと思っていましたが、ちょっと市内に出れば大抵のものは揃います。
近隣市町村に足を伸ばせばいろいろな大型店舗があります。駐車場もどこも広くて停めるのに苦労したことはありません。
元・定住アドバイザーの小池さん
ほとんど大型スーパーやホームセンターで買い物をしていますよ。
品ぞろえが充実していて、わくわくします。特にDIYをやりたいと思っているひとにとって、ホームセンターはワクワクすると思いますよ。
渋滞もないですので、車で買い物に出かけるのは快適ですね。
■ふだんの買い物ではなく 、洋服や家具、趣味で使うものなどちょっとした買い物ができるところはありますか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
ニトリ、ユニクロ、ヤマダ電機、MUJI、LOFT等々、やっぱり上田になっちゃいますよねぇ。
電車で行ってたくさん買ってくるのは難しい でしょうから、やっぱり車かなぁ。
上田までは片道30分ぐらいです。
■洒落たレストランや、ケーキ屋さん、カフェ、パン屋さんなんてありますか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
沢山ありますよ!僕のオススメは…
ヴィラデスト(フレンチ)、ノンナジーニャ(イタリアン)、sens(フレンチ)、開花亭(あんかけ焼きそばとワンタン)、クリシェ(パン)、ターブルヒュッテ(パン)等々。
市内には本当に美味しいお店がいっぱいあると思います。平成28年3月に発売された「別冊KURA 信州東御」にもオススメのお店がいっぱい掲載されています。
上田に行けばもっとありますね。
■家庭菜園は気軽にできますか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
畑や土地はいっぱい空いてますから、場所を見つければ簡単にできると思います。
しかも、プロが多いから色々教わることができるのも楽しいのでは?
「失敗しちゃいましたぁ」なんて言うと、「じゃ、うちのあげる」なんてこともよくあって。
田舎は豊かです。
元・定住アドバイザーの宮秋さん
家庭菜園どころか本格的な農業ができますよ。ご高齢で農作業ができない農家の方が多くなっています。契約すれば借りることは簡単です。
また、隣の小諸市には長野県農業大学校があり、月1回だけの初心者プログラムなどもや
っています。農業について学ぶことができ、仲間もできますよ。
元・定住アドバイザーの小池さん
農地はいっぱいあります。
移住したら隣近所との付き合いが始まると思いますので、そんな中で希望を話題にしてみてください。
区長さんや、組長さんに相談してみるのもいいと思います。希望に合った農地がすぐに見つかると思います。
地域の人は、私たちが移住する何十年も前から互いに情報を交換し合っていますから、誰がどこにどんな農地を持っているか、それが今どんな状態かなどは、皆さん実に詳しく把握されています。
安心して希望を伝えてください。
私は、1,500㎡を年3,000円で借りていたほか、3,000㎡を無償で借りています。
ここはトラクターで耕してもらったりするので、盆暮れに簡単な品物をお礼として渡しています。
遊休農地が増えている中、借りてもらった方が有り難い、という声をよく耳にします。
■畑の土壌は豊かですか?美味しい作物を育てられますか?
元・定住アドバイザーの小池さん
豊かです。作り方によって、大変おいしい野菜が作れます。
ただ、場所によって粘土質だったり、砂質だったりしますが、印象として粘土質が多いように思います。
作物に合った土づくりを心掛ける必要があります。地域の人にききながら行うのがいいですね。
また、東京などと違い、石がとても多いです。畑には大小さまざまな石があり、悩ませてくれます。石との付き合いも考慮に入れましょう。
■いままで野菜を作ったことはありません。どのように知識を得たらいいですか?
元・定住アドバイザーの小池さん
書店には家庭菜園ビギナー向けの本がたくさん並んでいますね。それでかなりのレベルまで行くと思います。
ただ、東御では育たない野菜、あるいは東御だから美味しくできる野菜などなど、この地域の気候、降水状況、土壌などの特性を把握し、それぞれの野菜にあった野菜作りをする必要があります。
こうなると、本だけでは足りません。
私の場合、長野県農業大学校の帰農組を対象にした研修を受講し、その後は市内の家庭菜園愛好者のグループ「東御アグリ会」に入って学び、「農楽くらぶ」というEM菌愛好会に所属して楽しんでいます。
そして何より、地元の人たちとの会話が有効です。飲み会、となると話題には必ず田畑の話題が登場します。
近所の知恵が飛び交うので参考になります。
住まいのこと
■みなさん、どのように家探しをしているのでしょうか?
元・定住アドバイザーの宮秋さん
私は東御市の空き家バンクで今住んでいる物件を見つけました。
どんな家がいいか、どこに暮らすかなど調べて空き家バンクなどを利用するといいと思います。
長野の不動産屋さんを何軒かあたり、土地や中古物件を紹介してもらい現地に足を運ぶことも必要ですね。
元・定住アドバイザーの児玉さん
う~ん、すいません。私は先祖の家が東御市にあってそこに住んでいるのでこの質問は答える資格ないかも。
でも地元の人と仲良くなれると、そういう情報が色々入ってくるようですね。
取りあえず仮住まいを始めて、住みながら知人友人などのつながりを作って、空き家情報をゲットしていくというのはどうでしょうか。
こちらの人は古い家を貸すときに、驚くほど謙虚に安い値段を提示することが多いという話も聞きますよ。
元・定住アドバイザーの山田さん
自分の気に入ったロケーションに憧れのカントリーハウスを新たに建てるのは勿論素晴らしいことだと思います。
でも、奈良原区には築20~30年の物件も数多くあり、寒冷地につきものの高価な基礎工事を考えると、これらを購入して自分好みに改装することはDIY好きな方にとっては何より贅沢な道楽になると思いますよ。
残念なのは、これら中古物件の販売に地元不動産屋さんが消極的なこと。
積極的に相談すれば、ネットには載せていない思わぬ好物件に巡り合うかもしれません。
スタッフより
東御市の空き家バンクのほか、長野県が運営する空き家バンクのポータルサイト「楽園信州空き家バンク・空き地バンク」や
東御市と空き家バンクの協定を結ぶ「長野県宅地建物取引業協会」が開設している「住ーむず」にもたくさんの物件情報があります。
東御市の物件を扱う不動産屋さんは、東御市以外にも上田市や佐久市にもあります。
根気よく探すことをおすすめします。
移住者のこと
■移住者は多いですか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
けっこう多いと思います。
でも他の状況を知らないので、東御市にやってくる移住者が他の市町村と比較して多いのかどうかは分からないなぁ。
■すでに移住をしている方々にお話を伺いたいのですが、そういう制度は ありますか?
元・定住アドバイザーの児玉さん
東御市にはなんと定住アドバイザー制度があります。
こちらに来ていたいただいた際に市内のご案内をしたり、メールで相談にのっていますよ。
東御市のいい面もお伝えしますけど、大変なことも正直にお話します。それがくらしっていうものです。
市の移住定住・シティプロモーション係が窓口で~す(^O^)
楽しみのこと
■コンサートなどの文化的なイベントは行われていますか?
元・定住アドバイザーの宮秋さん
実は私もそれが心配でした。東京にいればコンサートも演劇も映画も不自由なしですからね。
でも、東御市にはサンテラスホールという文化会館があり、休むことなくいろいろなイベントを開催しています。
お隣の上田市、佐久市、小諸市でも開催していますし、しなの鉄道で約1時間の長野市に行けばもっと多くの催し物があります
東京のイベントに行くことも可能ですよ。新幹線をつかえば、佐久平駅から1時間半で東京駅に行けるので、日帰りも十分可能な距離です。
元・定住アドバイザーの小池さん
催し物の数は都会ほど多くはありません。
私は演劇とクラシックコンサートが好きなのですが、オペラや演劇などはやはり東京に出ないとなかなか観られません。
しかし、東御市に限定せず、軽井沢、上田、長野、松本と範囲を広げればかなり上演回数はあります。
そして、掘り出し物が沢山あります。
昨年軽井沢の教会で行われたトランペットとパイプオルガンのデュオは大変素晴らしく、感動の炎を胸の内に燃やし続けたまま帰路につきました。
どの会場も駐車場が確保されていて、ドアツードアで鑑賞できます。
都会の食傷気味の催し回数よりも、限られた回数の中で気に入ったものをじっくり味わう、私は今の方が満足です。また、東京などの美術館の催し物は、気分を変えて観に行ったりします。
なかなかいいものです。車と新幹線が気分転換に一役買ってくれます。
■公民館や、図書館は充実していますか?
元・定住アドバイザーの宮秋さん
市内には5つの市立公民館があって、夜遅くまで市民の方がそれぞれ活動していますよ。
シニアの方だけでなく、ママさんや子どもさんなど幅広い年齢層が利用していますね。
市主催でさまざまな講座が開催されていて、手芸、歴史、英会話など多岐にわたっています。
その他に市民大学、高齢者大学なども開催しています。無料若しくは格安で参加することができます。
東京などのようなカルチャーセンターはないですが、参加するとさまざまなつながりが生まれてきていいと思います。
図書館は、市役所と併設されています。市内には1館ですが、移動図書館車も市内32ヶ所で利用できます。
上田市、東御市、坂城町、青木村、長和町のネットワークがあるので東御市立図書館にない本も借りることができます。
元・定住アドバイザーの小池さん
行政が主催する生涯学習講座には、住民の希望に沿った多種多様な講座があります。
市立の5つの公民館が連携していて、どの公民館の講座を受講しても構いません。驚くほど受講者が多いです。
また、自主グループも多く、そのほとんどが、東御市文化協会に属していて文化祭なども行われています。。
また、地区館の分館がそれぞれの区(自治会)にあり、各分館が区民を対象とした自主的な催し物を工夫しながら展開しています。
スタッフより
図書館は平成24年11月にリニューアルオープンしたので、新しくて開放的な空間!
私も昼休みに出かけて、趣味の本を借りたり、雑誌を読んだりしています。
児童書も充実していて、子供連れのママ・パパもたくさんいますね。
併設するラウンジにも中高生が勉強しに集まっていてにぎやかです。
館内には備え付けのパソコンのほか、持ち込みパソコンが使える席もあります。常ににぎわっているように感じます。
東御市立図書館で作ったカードは、近隣の5市町村でも使えるし、東御市に無い本も他の市町村にあれば、すぐに取り寄せてもらうことができます。
■スポーツ施設や体育館はどんなものがありますか?
元・定住アドバイザーの宮秋さん
私のオススメは北御牧地区にある温泉アクティブセンターです。
25メートルプール、スパ、流水プール、サウナ、トレーニングセンターなどがあります。
会員制ですが、当日利用もできます。
この施設はただのスポーツ施設ではなく、高齢者の二次予防、アルティスタ東御という地元のサッカーチームの選手サポートなども行っています。
他にも、寝たきりにならない老後を目指してたくさんの高齢者が利用しています。
スタッフより
東御中央公園は人気ですよ!緑が美しくて、気持ちいい空間です。
「芝生公園」ともよばれて、子どもからシニアまでたくさんの人が集まっています。
令和2年3月には、新たな大型遊具が登場しました。
緑がたくさんあるので息抜きにもなりますし、ウォーキングもできるように整備されているのでリフレッシュには最適ですね。
同じ敷地内に体育館、武道館、市民プール、マレットゴルフ場、ゲートボール場なんかもあります。
近隣市町村にも大型スポーツ施設があるので、スポーツが好きな人は困らないと思います。
補助金のこと
■移住者のための補助金はありますか?
スタッフより
当市では、移住をされてくる方のための補助金というのは用意しておりません。
ただ、市民の皆さん向けの補助金があります。
太陽熱システムや薪ストーブ設置への補助など、心豊かなとうみぐらしを応援しています。
くわしくはそれぞれのリンク先をご覧ください。
- 地球温暖化対策に係る補助事業
(住宅用太陽熱高度利用システム設置補助・木質バイオマスストーブ設置補助・電気自動車購入補助
・住宅用太陽光発電システム等設置補助・省エネ家電製品普及促進補助) - 雨水貯留槽設置補助金
- 緑化推進事業補助金・生垣設置補助金
- 生ごみ処理機器設置補助金
- 合併処理浄化槽設置補助金
■出産・子育て等に関する助成はありますか?
スタッフより
以下の助成制度があります。
- 不妊治療費補助金
特定不妊治療(体外受精、顕微授精)以外の保険適用外の不妊治療医療費の補助をしています。 - 複数児童入園・第3子以降児童入園の場合の軽減
3歳未満児の保育料について、生計を一にする上の子どもの年齢にかかわらず、第3子以降の保育料は無料になります。
保育料の階層が8階層以下の世帯は、生計を一にする上の子どもの年齢にかかわらず、第2子の保育料が1/2
になります。
3歳以上児の副食費について、第2子は半額、第3子以降は無料となります。