安心してお産ができるまち、とうみ。
助産所とうみとは
助産所とうみは全国的にも珍しい、公立の助産所です。
現在は、月7~8件のお産を受け入れています。
今回は所長の黒澤さん、副所長の藤沢さんにお話をお聞きしました。
「助産所とうみ」は市が経営し、助産師が運営している自然分娩をしている施設で、平成22年4月に開所しました。
出産される方が自信が持てるように指導ではなく支援(サポート)というかたちで、その方なりの出産を応援しています。
木のぬくもりがあふれる空間で、人の気配を感じながら安心して出産できる場所となっています。
検診も1時間かけて、じっくりお話を聞きます。予約を取っていただき、悩みなどをアットホームな雰囲気でリラックスしてお聞きします。
助産所なので、医療行為はできませんが市民病院や隣の上田市の信州うえだ医療センターとも連携した体制をとっています。
その方が持っている可能な選択肢、その人なりのスピードを大事にしています。
そしてお母さんの持っている自然の力をお母さんから引き出すように、サポートをしています。
個室は全部で5部屋あります。すべての部屋にトイレとお風呂がついていて、産後まもなくでも入浴ができます。
多くの方は和室を利用していますが、自由なスタイルで出産ができます。
出産は、産んで終わりではありません。
出産後のお母さんと赤ちゃんを助産師がサポートする「産後ショートステイ」にも力を入れています。
夜のサポートをすることで、実際に家に戻ったときのシミュレーションもしやすいです。
そのほか、助産所で産んでいない方も参加できるさまざまなイベントを開催し、地域の人が誰でも参加できるイベントなども開催しています。
フリーマーケットのほか、妊娠中学級として母乳育児学級、マタニティヨガ、マタニティウォーキング、
産後学級として、離乳食や絵本、歯の話、骨盤教室などを開催しています。
また同じ月に生まれた方が集まって「くるみくらぶ」という集まりで、この助産所をフィールドとしてネットワークづくりをしているようです。
出産は、大事なイベントです。
その方本来の力を発揮できるよう、妊娠・出産・産後を助産師で継続して見守っていきたいと思います。
実際に助産所で出産された方にお話を聞きました。
こちらの施設にいたころ、夜中に上の子がさみしくなってしまって、あわてて夫が連れてきたことがありました。
そんなときも、上の子が一緒に泊まることもできる施設だったので、とてもありがたかったです。
他院でも出産した経験があるのですが、こちらの助産所のほうがアットホームな雰囲気でとても助産師の皆さんがよくしてくださり、安心してお産ができました。
まわりも自然に囲まれていて、散歩をしたのを今でも覚えています。